スタッフの海講座 「0から始める」ドライスーツ編 伊藤

シーサー那覇店スタッフが月ごとに海講座ブログを書くことになりました

第1弾の スタッフの海講座 は


ほとんどのスタッフが使ってる ドライスーツ

「0から始める基本講座」ドライスーツ編

伊藤が担当します
 

私は、12月上旬~4月下旬までドライスーツで潜っています
ドライスーツの良いところは、寒くない事が一番
寒いと水中世界を楽しめません 生物も探すのに集中できません
着るのが大変、浮くのが怖い、色々と面倒等々 使用していない方たちは、何となく漠然と感じているかもしれませんが、慣れるとそこまで苦ではありません
寒いよりドライスーツを着て快適に潜った方が断然良いと私は思います

ドライスーツの種類は?

日本でよく使っているのは、ネオプレンゴム製のドライスーツになります
韓国のゲストは、シェルタイプを着ている方が多いです
今回は、日本でよく着られているスーツでの紹介
主な日本メーカーは、ワールドダイブやモビーズになります

背中に防水ファスナーがついているもの(1人では閉められないので、誰かに占めてもらう必要があります)
前面に防水ファスナーがついていて、1人で開け閉めが可能なタイプがあります
背中に防水ファスナーがついているものが一番オーソドックスなものかなと思っています

ドライスーツの構成

水が入らないようにするために、手首・首にシールがあります
正面 胸のところに給気バルブ
左肩 排気バルブ (腕近くの排気バルブはオプションで付けています)
背中 防水ファスナーがついています

ドライスーツ内は、インナースーツを着用します

沖縄の場合は、最低水温21℃なので、あまり厚着はしなくて良いと思います
私や他スタッフは、ドライスーツの中はだいたいこんな感じです
上半身は長袖+Tシャツ、下半身は、動きやすく・汗を吸ってくれるものがお勧め+靴下

ドライスーツの下に着るのは、沖縄であれば写真の感じのもので十分です
もし寒い方は、更に厚手のインナーを着たり、ホッカイロなど貼ると良いかと思います

沖縄でもドライスーツ??と思う方もいるかとおもいますが、
沖縄最低水温21℃でケラマの場合は、1日船にいるので、意外に体が冷えて行きます
ドライスーツなら体が濡れないので、1日快適に過ごせます(*´▽`*)

ドライスーツの着用方法

スーツをはく前に、インナーのズボンがめくれないように、靴下で押さえます

スーツ上半身を折り返して、片足ずつはく ブーツ部分がすっぽり入るまで、片足ずつはきます

スーツの腰の部分をつかんで、引き上げていきます

サスペンダーがついているので、装着します

左右の手首シールを着用する
スキン素材で出来ていて、破れやすいので注意が必要 着用時に爪を引っかけたり、アクセサリーなど引っかけないようにする(尖ったアクセサリーは外す)

破れないように写真のような指を感じにして着用 反対の手でシールを広げながら破れないように入れていきます

反対側の手首シールも同様に着用します

手首を通したら、次は頭を通す 頭とスーツの間に指を入れて、前・後・前と徐々に通していきます

この時、首シールを無理にひっぱたり、爪を立てないようにします ピアスやアクセサリーは外しておきましょう

頭が入ったら、首から水が浸入するのを防ぐため、ネックシールを内側に折り返すことを忘れないようにしましょう

内側に折り返しておかないと浸水します 実際 何人かのゲストの方 折り返すのを忘れて、水没してました(;´Д`)

背中の防水ファスナーをバディなどに頼んで閉めてもらいましょう 最後までしっかりと閉まっているか最終確認は自分で行いましょう

ダイビング前の準備・給気バルブ・排気バルブの使い方確認

ウェットスーツとの違いは、体とドライスーツの間に空間があるので、水圧でドライスーツが押されて体が締め付けられます(スクイーズ)
そのため、空気をスーツ内に入れて、締め付け(スクイーズ)を緩める必要があります 
正面の中央部分に給気バルブがついています このボタンを押すことによってドライスーツ内に空気が入り、締め付け(スクイーズ)を緩和します

給気バルブ
レギュレーターから中圧ホースを取り付けます

中圧ホースは脇の下を通して、取り付けます ドライスーツ用の中圧ホースは、BC用の中圧ホースより長めになっています

右上のボタンを押すと給気されて、ドライスーツ内に空気が入る仕組みになっています

左肩に付いている排気バルブの確認します
AUTO・LOCKのスライドボタンがついています
通常はAUTOにして自動的に排気するようにしておきます

空気を抜くときは、左肩を上げると自動的に空気が抜けます
LOCK側にしておくと、自動排気されないので、ボタンを押して、強制的に排気する必要が出てきます

水中ではこんな感じです

便利なのが、手首近くにある排気ボタン
(ワールドダイブはオプション、モビーズは、排気ボタンの位置をずらせるので、オプション金額がかかりません)

私が購入する際は、必ずこの排気バルブを付けています
左手を上げるだけで、排気されるので、動作が非常に楽になります お勧めです

ドライスーツでの潜り方のコツ

エントリー直後は、スーツ内の空気が上部に上がってくるので、水面でしっかり排気する
排気バルブはAUTO確認もしておきましょう

水圧がかかると締め付けが起こるので、ドライスーツ内に空気を入れていきます

・中性浮力の調整は、基本的にはBCで行います 
 ドライスーツ内の給気は、スクイーズ防止のために使いましょう
・泳ぐ姿勢は、水平姿勢が基本
 ただ足側にエアーが溜まるようであれば、下半身を下げ気味にする
 アンクルウェイトやドライ用のフィンを使うと足が浮きにくくなります

船上での過ごし方やドライスーツの洗い方

船上に上がってきたら、ドライスーツ上半身を脱いで、トイレや水分補給していきます
海水が付いている状態で脱ぐとインナーが塩水が付くので、脱ぐ前に真水で洗い流します

船上でシャワーを浴びます
後ろにゲストいるかもしれないので気を使いながら、シャワー浴びましょう

背中の防水ファスナーも洗い流します バディに手伝ってもらい洗い流してもらいましょう

タオルで頭をふき取ります
セームタオルが超便利で、お勧めです

バディに防水ファスナーを開けてもらいましょう

超笑顔のバディ 松本(≧▽≦)

頭から脱いで、次は両腕

スーツの脱ぎ方は下の記事参照

ドライスーツの脱ぎ方

まずは頭から脱ぎます
両手で指を差し込んでネックシールを広げながら脱ぎます

ネックシール部分に爪など立てないように注意します

頭が抜けたら、腕を抜いていきます

リストシールを広げながら、傷つかないように抜きます

リストシールがきつい場合は、バディに手伝ってもらいましょう

反対側の腕も抜いていきます

上半身が終わったら、足部分
片足ずつ脱いでいきます

かかと部分を反対側の足で押さえながら脱ぐと比較的楽に脱げます

あらかじめスーツをひざ下くらいまで脱ぐと脱ぎやすいです

反対側の足も同様に脱いでいきます

靴下が濡れないように、靴下を取るか、履物を近くに準備しておくと良いです

使用後のメンテンナンス

ドライスーツの洗い方 基本は、給排気バルブ・おもて面全体・防水ファスナーを水洗いするだけ

防水ファスナー部分を水洗い

給気バルブを水洗い

排気バルブを水洗い

おもて面 全体に水をかけます

防水ファスナー部分の滑りをよくするために、蝋を使ってメンテナンスもしておきます
ファスナー全体に蝋を塗り付けます

おもて面が乾いたら、うら面もひっくり返して、汗などの湿気を取るとよいです
私の場合は、裏面くさい匂いがするときは、水洗い&柔らかいスポンジに中性洗剤を付けて洗います
乾燥したら、ファブリーズかけてます(ちゃんとしたやり方ではないと思います)

メーカーにオーバーホールを出す

スーツが当たって、小さい穴(ピンホール)が開いた場合や手首・首シールに傷や破れが出た場合は、メーカーに送り修理してもらう必要があります

私の場合、1年に1度 メーカーに送り ピンホール検査(水検査)してもらいます ついでに、手首・首シールも交換してもらっています(ワールドダイブは、購入後2年以内なら交換無料)

メーカーに修理に出すと綺麗に穴を塞いでくれます

(番外裏技)自己責任
日頃使っているとピンホールが開いて、少し水が入ることがあります 応急処置で、私はゴム糊で怪しい所を潰したりします
良い方法ではないので、お勧めしませんが、なかなか有効です

ドライスーツの時期は、使える様にいつもカバンに入れてます

安心・便利な他装備

便利な器材もあるので、紹介しておきます

アンクルウェイト

ドライスーツは、足に空気が溜まりやすく足が浮きやすくなります
足首に片方500gずつのウェイトを付けると足が浮きにくくなるので、お勧めです

写真の様につけていきます
500gずつで、計1kg
アンクルウェイト以外には、フィンが通常のものより重くなってるドライフィンもあります

この付け方は、間違いなので気を付けて下さい
ウエイト部分が前に来るようにします

ウェイトベスト

ドライスーツは浮力が大きいので、ウェットスーツよりもより多くのウェイトが必要になります 腰に巻くと負担が大きいので、このベストを着ると腰の負担が軽減されます

付け方は簡単 ベストにポケットがあるので、必要なウェイトを入れて、後は着るだけ

最後は、正面にあるバックルを取り付けて完了

ネックバンド・リストバンド

ネックバンド・リストバンド
ドライスーツの上から首・手首部分に付けて、より水が入らないようにするためのバンド

リストバンド
写真のような感じで絞めていきます

左右両手首に装着します
手首からあまり水が入らない場合は、必要ないです

ネックバンド
首周り部分につけていきます

締めすぎに注意して下さい(^▽^;) 自分で調整して、程よい締め付けを行って下さい

ドライスーツ用ハンガー

ドライスーツ専用ハンガー
ネック部分がよれない
型崩れしない
吊るして収納が可能

左 専用ハンガー
右 普通のハンガー
大きさが違います
フックの金具の長さが長い

普通ハンガーに吊るした場合
首部分・肩部分に負担がかかっています

専用ハンガーだと、ネック部分や肩部分が、ちょうど良い感じになります

第1弾 「0から始める基本講座」ドライスーツ編 いかがでしたか?

水温が低い時期は、ドライスーツ 非常にお勧めです!!
最近のドライスーツは、手首・首シール部分が柔らかく 思った以上に 楽に脱着が出来ます
ほとんどのスタッフがドライスーツ使用しているので、分からないことがあれば気軽に聞いてもらったらと思います

是非 ドライスーツ試して頂けたらと思います


第2弾 は 来月 スタッフ 細川が 担当します

最後まで読んで頂いた方 ありがとうございました(*´▽`*)

空気が漏れないので、浮きます
風が強い日は、浮き輪の様に流されるので、注意ください(;’∀’)