[あやnote] 初体験♥ さかな君

マリンスタッフ
クロハギ
こんにちは、佐藤あやのです。
今日はお休みです。さわやかな秋を堪能しようと、お散歩を計画していましたが、あいにく雨がふっています。ざんねん。

さて、さかな君がテレビで言ってました。
「僕はおさかなを見るのが好きですけど、食べるのも好きなんです。」
そのときは、そんなものかな〜と、分かるような分からないような感じでした。わたしは、水族館で銀色の魚をみても「おいしそう」と思ったことがありません。
魚を食べるのは好きだけど、食べておいしい魚と、泳ぎまわっている魚が結びついていなかったんです。

沖縄でもそれはかわらず。
島んちゅのヒデさんが、グルクンのお刺身をもってきてくれることがあります。
おいしいから喜んで食べるんですが、海の中での「おいしそー」にはつながりません。
(グルクンは、沖縄の方言で、クマザサハナムロやタカサゴ、ウメイロモドキ、ササムロ等、タカサゴ科の魚の総称です。)

それが!!!
昨夜!!!
ハギのお刺身が出て・・
まずかったんです!!!!あのハギが?私の大好きな?
ハギの体表は、パウダー・フィッシュっていう名前の仲間もいるように、パウダーをはたいたような、なめらかな質感をしています。きめ細かく整った肌に、いろんな色が入って、まさにお化粧した魚って感じで、大好きなんです。
映画「ニモ」に出てくる、青くておしゃべりなドリーもハギの仲間。

それがあの味・・
普段ダイビングでみる魚の「味」って、全く想像していなかったので、不意打ちでした。

最初の一口は、そうでもないんです。だけど、弾力のある白身の切片を噛んで、飲みこむ頃には「あ、なんかクサイ」って。そのあと、口の中が、沼。10分くらい、澱んだ池の水を飲んじゃった感じが残りました。

聞いたところ、沖縄では「トカジャー」というらしいです。
トカ=10日
ジャー=くさい
焼くと家が10日間くさい。トカジャーをインターネットで調べると、
・おおむねニザダイ科の魚を指している模様(ハギは、ニザダイグループの一員)
・味は、くさい方面の記述あり。「クサイとは名誉毀損!おいしいよ!」という派も。

ニザダイは
・エサは藻。石灰藻類のほか、紅藻類・緑藻類
・甲殻類やゴカイ類も食べる

そーかー。藻を食べると臭くなるのね、いや甲殻類もたべる雑食だから?それとも、藻から臭みを合成している?何のために?

今までは、魚の見ため重視、せいぜい形(口が細いのはポリプをたべるため、とか、歯があるのは岩をかじるため、とか)に注目するくらいでしたが、味を知ることで、食性や生息環境への興味が湧くんだな、という発見でした。さかな君。
「僕はおさかなを見るのが好きですけど、食べるのも好きなんです。」に続けて「さかなを釣って、愛情をもって調理して、おいしくいただくと、魚への理解がより深まるんです」って言ってた。

まさにそのとーりだった!!
さかな君、やっぱりすごい!

トカジャーはあまり市場にでまわらないようなので、味の真偽を知りたい方は、海んちゅの経営する宿でリクエストしたら、食べられるかもしれません♪

クロハギ

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