スタッフの海講座 「0?から始める」水中カメラ(TG)編

スタッフの海講座 第3弾
「0?から始める基本講座」水中カメラ(TG)編

オオウミウマ @ドラゴンレディ
デバスズメダイ @唐馬No.2
ジョーフィッシュ @ドラゴンレディ

おはこんばんちは! まつもとです!

早速ですが、3枚の写真を見てもらいました。

人それぞれ、好きなテイスト、雰囲気はあると思いますが
印象は・・・どうでしょう・・・?
暗い・・・? 光が当たっていない・・・? 青っぽい・・・? 
そうですね、いい写真かと言われると「上手く撮れていますね」とは言いにくいです

これらの写真は当店がレンタルで出しているオリンパスのTG-6のみを使って、水中モード(マクロモードまたは顕微鏡モード)で撮影したものになります。ワイドモードは?という方もいるとは思いますが、それは後程
設定は初期設定でフラッシュ強制発光です。

ちなみにこの日は太陽が全く出ていないどしゃ降りでした

ライトやストロボは高いし、なんとなく水中の生き物や見たものが撮れればいっかな~と思っている方は
恐らくこんな感じの写真がカメラ本体のみの性能の限界・・・と思っている方が多いんじゃないでしょうか?
もちろん、ストロボやライトを適切に駆使すればよりキレイな写真が撮れますが慣れない方にはなかなか難しいかと思います。

また、当店では外付けのストロボやライトはレンタルしていないので

これらの被写体を「TG-6だけでキレイに撮影するコツ」を書き記していきたいと思います!!!

ただし、写真には好き嫌い、個人の感性があると思うので、必ずしも以下の方法が正解ではないということを頭の片隅に入れていただけるといいかなと思います。

今回、3つのカメラ機能の調整を含めた5つのことを意識して撮影してみました。

① 魚と同じ目線に立ってみる

② カメラ内蔵フラッシュはOFFに

③ 機能その1 露出の調整

③ 機能その2 ピント位置の調整

⑤ 機能その3 ホワイトバランスの調整

まずはそれらのことを意識して機能を私なりに調整した後の写真をどうぞ!(加工はしていません)
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なかなかいい感じに私の好きなテイストの写真になりました!

今回は砂地ポイントでの撮影なので、まず大前提として

①生物(もちろんサンゴ含め)がいない場所に静かに着底し、砂を巻き上げないこと
②被写体に近づきすぎて逃がしたり引っ込めたりしないこと
②カメラを構えるときは両手で、または岩に掴まってしっかりと固定された状態で手ブレを起さないこと

を守りましょう!

では、どのように撮影したかを詳しく!↓

① 魚と同じ目線に立ってみる

魚と同じ目線にカメラを持ってくると、背景との距離が生まれて被写体が目立ちやすくなります。

カメラを水底ギリギリまで持ってきました

② カメラ内蔵フラッシュはOFFに!

基本フラッシュをたいてしまいがちですが、カメラ内蔵のフラッシュは水中ではがんばって届いても2mまでで一部分だけに

手前だけに光が当たったり

ほんの少しでも浮遊物があると目立ってしまったりします

③ 機能その1 露出補正

これが一番よく使う調整機能になると思います。

このダイヤルを回すと、±2.0EVの範囲で13段階の調整が可能です。

調整の仕方としては、1枚撮ってみて暗ければ2段階明るく(+0.7EV)、そこから再度調整 という感じでしょうか
ある程度いろんな場面で撮ってみるとなんとなく、これぐらいがちょうどいいかなーと分かってくるかと思います!

ちなみに調整を明るくすればするほど、ISOが上がってざらざらしたり
シャッタースピードが下がってブレやすくなるのでご注意を!

この日はどしゃ降りで太陽が出ていませんでしたが、基本的に太陽を背にして少しでも被写体が明るくなるように位置取ってもらうといいかなと思います!


+2.0EV
で調整

④ 機能その2 ピント位置の調整

ワイドモードとマクロモードの大きな違いはピントの合う位置自動か固定されているかです。
シャッターボタンを半押しすると緑色の四角いマークのピント位置が表示されます。

ワイドモード ⇒ ピント位置が自動で決定される

ピントが合いやすい位置を自動でカメラが判断して合わせてくれます。

水中の景色、景観をさっと撮りたい場合にはおススメのモードですが、
意図した場所にピントをしっかり合わせたい場合には不向きということですね。

マクロモード ⇒ ピント位置が中央に固定される

マクロモードを選択すると、ピント位置が中央の状態でスタートします。

ピント位置が固定されるため意図した場所にピントを持っていきやすくなります。

奥のアヒルにピントが合っていますが、この構図のままピントを手前のアヒルに持っていきたい!
そんな場合は

OKボタンを長押しするとマス目が表示され

上下左右のボタンでピント位置が移動できるようになります!

これで手前のアヒルにピントが合うようになりました!

いつも中央に被写体がある写真では味気ないなぁと思っている方はやってみるべしです!
ワイドな写真でも、マクロモードを使用して全く問題ありません。

吹き出し💭を作るイメージでピント位置を
左下へ

⑤ 機能その3 ホワイトバランスの調整

おそらくこれが一番面倒な調整かと思います。
水中モードはホワイトバランスを水中の環境に合わせた設定になっています。

さらに長くなるので、ホワイトバランスの説明は割愛します
ホワイトバランスとは(オリンパスHPより)

簡単に言うと水中では赤が引かれて青っぽく見えるため
それをあらかじめ大まかに補正したものが水中モードということですね

ただ、
浅かったり深かったり、光が差し込んでいたり曇りだったり、毎回同じ環境で撮れるわけではないので・・・
色味をその場その場で調整することで、青かぶりをなくしていこうと思います。

この調整は被写体となるべく同じ環境(水深)で行う必要があります。

OKボタンを短押しするとメニューバーが出るので
ホワイトバランスの項目でワンタッチWBに合わせる。

INFOボタンを押して白いものに向けてシャッターを切る。
白いフィンやスレートがあればよりいいですが、無い場合は砂地でOKです!

色味を確認出来たら実行を選択する。
砂地で行う場合は失敗することもあるので、何度かリトライしてみてください。

ワンタッチホワイトバランス取得後

最後に

「私なりのキレイな写真の撮り方」を記しましたが、初めての方には全て同時に考えて撮ることは恐らくできないと思うので、
上記の中からまずは1つ選んで実践してみるといいかなと思います。

先にもちらっと書きましたが、写真は個人の感性によるものなので客観的に見た場合の正解というものはありません。

写真を撮った人がそれで満足!であればそれが正解なのかなと思います。

自分の満足のいく写真を是非、皆さん頑張って撮ってみてください!

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ご応募お待ちしています!

それでは

ほな!