浸漬性肺水腫とは、心疾患や高血圧などの疾患がある人に起こりやすいと言われ、水泳やダイビング中に発症すると呼吸困難に陥る病気のひとつです。
翌日には回復するものですが、重大な事態を引き起こした例もあること、近年中高年ダイバーの死亡事故や重大トラブルの事例として確認されることが増え、DAN JAPAN(参考文献AlertDiver Monthly vol.29/201911 (jshm.net)の会報誌でも報告されています。
発症の仕組み
人は水に浸かると(浸漬)手足の血液が体の中心に集まり”うっ血”を起こす特性を持っています。 血液中の水分が肺の中で影響を出し始めると呼吸がしづらくなり発症。
本来体内に酸素が取り込めなくなると少し泳いだだけで息切れを覚えますが ダイビング中は酸素分圧が高くなるため息苦しさを感じにくくなり ダイビング終了間際(特に酸素分圧が低くなる浮上中)に突然の苦しさが起きたり水面近くで意識を失ったりします。
「いつもと違うな」と感じる際は無理せずガイドに報告、ダイビングを中止する判断をしてください。
健康チェック時に虚偽の申告を行い、万が一事故が発生した場合、他のお客様やシーサーより訴訟される可能性がございます。