こんばんは。早野です!
シーサー阿嘉島店の強みといえば、複数のダイビングボートを所有しているところです。
レベルや好みに合わせて船単位でチーム分けし、熟練組はガンガン系の外洋エリアへ。ビギナーチームやのんびり好きの皆さんは綺麗な内海エリアへと分けてご案内できるのです。
そしてシーサー阿嘉島店のレギュラーマリンスタッフは、実は全員操船免許を持っています。
船長をできるスタッフが多いから、気軽に船を分けてご案内できるんですね。
しかし、操船免許を持っていれば、すぐに船長ができるわけではありません。
厳しいトレーニングを積んだものだけが船長席に座ることができるのです。
今日、マリンスタッフの小林が本格的に船長のトレーニングを開始しました。
これは見習い船長小林が、パワハラ教官(ワタクシ)に抉られる血と汗と涙の物語です。
主役:小林
パワハラ教官:早野
沖縄は春真っ盛りを通り過ぎで27度の夏日。南風が穏やかに吹き、波は優しく船を揺らします。
海流の読みがピタリと当たり、スタッフは緩やかな流れを確認。
世界屈指の透明度を誇る慶良間の海とめったにない海況に、乗客の皆様も期待を膨らませます。
『行ってらっしゃい♬楽しんできてくださいね✨』
笑顔で送り出す船長。青い神秘的な世界を目の前に、ダイバーたちは重たい器材も心なしか軽く感じているはずです。
次々と飛び込むゲスト。穏やかな水面に大きな波紋が広がり、全員が無事に潜行しました。船長が少しだけホッとできる瞬間です。
しかし、船に残った船長はぼんやりしていいわけではないのです。
それでは皆さんが楽しくダイビングしている時、見習い船長はどう過ごしているか見ていただきましょう✨
『オラァっ!!もっと腰入れてブラシかけろやボケェ!まだ床材のミゾに黒ずみあるじゃねーか!砂粒一つ残すんじゃねーぞ。後で床舐めさすからな!!』
『感染症対策』などという言葉がカタパルトで加速して逃げ出す怒号が船上に響きます。
『ウエイトベルトはきれいに並べろ!右から重たい順だ!重りの端を1ミリたりともズラすなよ。横着しやがったら1ミリごとに1キロの鉛玉をごちそうしてやるから楽しみにしておけ!』
コンプライアンス?なにそれおいしいの?を地で行く発言と、ほとばしる狂気が彼の背中をたたきます。
『もっと気合い入れてロープ引けや!全然船離れてねーじゃねぇか!テメー女子スタッフに『小林さんかっこいい✨』とか言われて調子コイとんとちゃか!?見たぞ!ああん!?』
いやそれもう指導じゃなくてヒガミじゃねーか!と言われようとも正論唾棄すべし!私の後ろには世界のモテない男子が付いているのです!
そんな彼には『この世のものはすべてが玩具』を体現する尖兵、R君を差し向けます!
遠慮はいらねぇ。やっちまいな!
『皆さんお疲れさまでした。今日も素敵な海でしたね!また明日もよろしくお願いします(^^♪
ホラ、小林君も皆さんをお見送りして———』
※この物語はフィクションです。ほらエイプリルフールだから!
でも皆さんが潜っている間の掃除と整理整頓は本当ですよ(‘ω’)ノ
早野でした!